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基礎のこだわりについて。等 ②

 

前回の投稿で基礎のこだわりについて書きました。
今回はその続きで、良いことばかりでは無いこと?も書いてみたいと思います。

 

まず一体打ちにしようとすると下のような位置に型枠を配置する必要があるのですが


外部を化粧(綺麗な面)にしたいので木製の化粧型枠を使う必要があります。
一般的には金型で何度も何度も型枠は使いまわせるのですが、木製の化粧型枠は一度使うと穴も空くので再度化粧型枠として使いまわせません

そして、上の図の右側の型枠は図で見ると簡単そうですが、実際にはまだコンクリートが無い状態で型枠をセットすることになります。コンクリートを打つ為の型枠なので当然です。
ということはこの型枠は空中に浮かせておく必要があるのです。

 

何となく工事が難しそうなことが分かってもらえるかと思います。
いつも頼んでいる基礎屋さんも初め相談した時ははちょっと嫌そうでした…。笑

でもそれを拒否する訳ではなく、一緒に考えて工夫を重ねて挑戦してくれる職人さんがいて初めて出来る仕事です。今では簡単そうにこなしていますが。(簡単では無いと怒られそう)
どこの業者でも出来る仕事では無い、難易度の高い仕事だと思います。

 

ということで、デメリットと言って良いのか分かりませんが、一般的な二回打ちのベタ基礎に比べると化粧型枠一体打ちベタ基礎にすると単純に施工費が高くなります。

 

また、コンクリートは打設してしまうとやり直しがききませんので、万が一ジャンカ等の問題が起こってしまった場合に隠せません(打ち放し仕上げにする場合は)

追加の費用をお支払いするとは言ってもこの職人さん不足なご時世、腕の良い職人さんは引く手数多でめちゃくちゃに忙しいです。
「そんなちょっとの追加費用なんていらないからやらない。仕事ならいくらでもあるし」と言われてしまってもおかしくない、とも思います。

でも有難いことにやってくれています。
僕の勝手な推測ではそこそこ楽しんでやってくれてるのでは無いか?と思ってます。笑
多分ですが(^^ゞ

 

 

それと、ちょうど試行錯誤しているタイミングで一緒に物件をさせてもらうことになったフロー一級建築士事務所の水谷さんにも色々と他物件の施工の様子など教えてもらい助かりました。ありがとうございます!
全国に凄い工務店さんはたくさんいます。勉強になります!
凄い人達ほど快く教えていただける。逆の立場になれるよう頑張りたいですね!

 

 

話しと工程が前後しますが、最近は捨てコンクリートも全面に打っています。

分かりづらい写真ですみません^^;
鉄筋の下に全面にコンクリートが打ってあります。

 


これはうちの以前の物件です。
真ん中が捨てコンクリートで、左右は砕石の上に防湿シートです。
普通はこんな感じで内部は捨てコンを打ちません。(写真の鉄筋量などは普通じゃないですが!笑)

打たなくても全く問題は無いです。捨てコンは基礎の強度に関係ありません。
じゃあなぜわざわざコンクリートをたくさん使って打つかというと、施工が安定するからです。

 

この写真の時も、その前の物件も、コンクリートを打つ前に口うるさく「かぶり厚さ!かぶり厚さ!」と言っていました。

かぶり厚さとは

図面では鉄筋も綺麗に並んでかぶり厚さもしっかり確保されているのですが、実際の現場では作業をする際に鉄筋の上に人が必ず乗るので、鉄筋が下がるんです。鉄筋の下は砕石+シートなので。
鉄筋が下がると地面と鉄筋が近づいて、大事なコンクリートの厚さ(かぶり厚さ)が減ります。

 

なので、現場で呪文のように「かぶり厚さかぶり厚さ」と言いながら鉄筋を引っ張り上げてみたり、サイコロと呼ばれるスペーサーを調整したり、シートの破れを防水テープ貼ったり…
それでも完璧かと聞かれると、完璧とは言えないと思います。
(そもそも図面通り100点満点、完璧な現場なんて無いと思っています。その為に安全率をみたりします)

 

そこで考え方を少し変えてみました。
口うるさく言って出来る限りやるのではなく、なるべく自然とそうなっていく状況を作りたいと思いました。

その1つが捨てコン全面打設です。
これなら鉄筋がほぼ下がりません。下は強度は関係無く荒いとは言えコンクリートですので。

若干費用は上がりますが、そこまで大きくありません。
大事なことに効果のある、コストパフォーマンスの良い費用のかけ方だ、と考えています。

 

これは他にもメリットがあって、私のように素直では無い人間がかく図面は斜めだったり高低差があったりします。その際に基礎全面に墨出しも出来るので鉄筋の施工精度も上がります
今後は基本的にはこれでいこうと思います。(物件の内容にもよりますが)

 

設計や監督が職人さんに精度を求めるのも大事ですが、
職人さんが精度を出せる環境をつくるのは
設計者や現場監督の仕事。

だと思いました。
自分で言っておいて何ですが、良い言葉だな〜。と思いました(^^ゞ

 

 

 

…そんなこんなで前後しまくりですが、現場は化粧型枠一体打ちで基礎工事を進めました!

大安は気温が下がるので、年末に近いコンクリート打設は基礎屋さんと相談して早朝(7時打設開始だったかな?)から打ちました。
一体打ちだと打設量が増えるので、昼から打っていては打ち終わって押さえる頃には気温が下がってしまいます。
早朝から打ち、気温が上がっている昼間に押さえ、気温が下がる前に10mx10mのブルーシート2枚で覆い被せて凍てつかないように養生します。もちろん温度補正で強度を上げて!

 

 

…と、基礎だけでも、ここに書いた以上にもっと色々なことを考えながら、悩みながら現場を進めています
現場は大変ですが、だから楽しいですね(^_^)
基礎屋さんだけに限らず、仕事をしてくれている職人さん達が皆んな前向きで協力的なので、苦労しつつも実現出来てしまうことが楽しいです。大変なことも多いですけど…^^;

 

 

 

お詫び
以前、2月に暖かい住まいの見学を企画したくて宣言してしまったのですが、すみません。
自分の段取りの悪さのせいで、計画進行中の皆様とお問い合わせいただいた方々へのご対応で精一杯な状況で開催出来そうにありません。
大変申し訳ありません。

 

3月にはあかつき台の住まいが完成するので、住まい手のご厚意で見学する機会をいただけそうです。
素材にこだわった凄く良い質感の住まいになっているので、完成が楽しみです。

 

 

今月から新しい現場もスタートしました。
次は住宅では無くクリニック!(歯医者さん)
お願いをした訳でもないのに、看板にうちの名前まで入れていただいて…

ありがとうございます。
皆さんに支えていただきながら、引き続き頑張ります。
宜しくお願いいたします!

 


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