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クリスマス会や忘年会にご訪問

12月の半ば以降、お引き渡し済みの住まい手さんからお誘いいただいてクリスマス会や忘年会にお招きいただきました。

菰野の棲処3と、まだ竣工写真は未撮影の大安の棲処

豪華なお食事をご準備いただいて恐縮です

夜の生活での照明の明るさ等、ある程度の時間をその空間で体感した方が気付くことも多いです。

 

 

冬に数時間滞在させていただくことで気付いたこと

建てさせていただいている住まいは一般的な住まいよりもかなり高いレベルで高断熱高気密にしており、数値で言うと2件ともUa値0.3台で気密値も0.5を下回る数値です。
どのような温熱環境か、ということも楽しみにしていました。

 

暖房を付けた車から降りてすぐに中へ入った瞬間に思ったのは
「あれ、凄く暖かい!とは感じないな…」という印象。

 

もしかして、もっと性能を高めないと快適だと感じないのか?
でも何度かメンテナンス等で伺った際には凄く暖かく感じたのに…。

 

 

 

その後、食事をいただきながら談笑していた頃に気付きました。

それは寒く暑く(暖かく)も無い」ということ

 

皆さん、今のお住まいの暖房器具等の室温設定は何度ですか?
おそらく寒い日の設定温度は24℃〜26℃あたりに設定されているのではないでしょうか。
エアコンからは高温の温風が吹き続けているものの、建物から熱がどんどん逃げるのでエアコンも稼働しっぱなしで温風が体に当たって気流を感じていると思います。
(この気流のせいでエアコン嫌いの方が多い)

 

顔付近は暑いぐらいだけど足元が底冷えして体感としては少し寒い
(マンションに住んでみえる方はそこまで酷くないかもしれません。そこそこ築年数の経った一戸建てに住んでみえる方々はほとんど当てはまるのでは…?)

 

これが、ちゃんと建物をつくると熱が外に逃げないので床も壁も天井も同じ温度で安定します。

以前のご訪問の際に床や壁等の表面温度を測ってみたところ21前後、床下エアコン前の床は24度付近でした。室温も21度

そうすると21度付近で寒く暑くもないという環境が出来上がります。

※温度の感じ方には個人差があるので24度程度まで上げないと寒い、と感じる方もいます

 

快適な温熱環境とは

温熱環境の一番理想的な状態は不感(何も感じない)ということだと言います。

暖房の熱が上部に溜まって顔が暑くも無し、足元が寒くも無い
最近の設計案件に関して、暖房方式は全て床下エアコンなので気流も全く感じないです。
何も感じず安定している状況が一番快適なんですね。

 

その環境をつくる為には、熱が逃げない熱効率の高い建物性能にする必要があります。
温度が下がらないので空調機も自動で停止します。
少し温度が下がれば自動で動いて、設定温度になれば停止するので省エネですね!

 

暖房は24時間通して弱く運転しっ放し、建物全体の床下は繋がっているので廊下や洗面脱衣室、トイレも一日中暖かいです。もちろん二階も吹き抜けを通じて暖まります。
それが多くの家で吹き抜けをつくっている理由の一つでもあります。

リビングからトイレに行くのも寒くない
お風呂に入る時に裸になるのも寒くない
朝起きて布団から出る時も寒くない

 

最高ですねー。
これから建つ全ての住まいはそうしなければいけない
家中が24時間暖かいことは特別なことではないと考えています。

 

 

 

お邪魔した瞬間に、凄く暖かい!とは感じなかった理由
部屋に入った瞬間の体感としては、直前までのカーエアコンの温風が体に直撃で暖房していた状況と比べると室温はむしろ低い

ただしその室温に長く滞在していると、床壁天井の表面温度も安定した室温であれば一般的な建物の暖房温度よりも少し低めの温度が快適(温度に対して不感になる)

 

これが部屋を【暖房】するということです。

コタツに入ったり、遠赤外線ヒーターで体の一部を温めるのは【採暖】というようです。
体に温風をあてて一室だけの暖房も採暖という言い方の方が近い気がしますね。

 

その温度設定に体が馴染む前、入室した瞬間だったのであまり暖かくないかも…と感じたのかな
ということに気付きました。

 

後日の様子

12/28にも追加工事で少しお邪魔した際、雪が降っていました。
外の作業を確認して、室内に入った時の感想はと言うと…

 

「むちゃくちゃ暖かい家だな!!でした。笑
2〜3℃の外気温から21℃の室内に入ったので、当たり前ですが^^;

 

 

 

そして昨日、住まい手のこのSNSの投稿を見て思いました

「小難しい話しをクドクドと設計者が説明するより、
実際生活しているこの一言の方がよっぽど説得力あるなー笑」

 

 

以上、建てさせてもらった建物が棲処(すみか)になってから
伺わせていただくのはとても幸せな時間だったとさ。
というお話しでしたm(_ _)m


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