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快適なクリニックと、またもや忘年会

前回に引き続き、2018年に竣工した

よっかいち矯正歯科医院のドクターとも忘年会!あと少し追加工事のご依頼もいただいたのでお邪魔しました。

 

朝一番の診療室の様子。朝陽が差し込んで良い感じ。

 

 


クリスマス直前に伺ったので飾り付けが。

前を通る方ならご存知かと思いますが、イルミネーションも凄いです!

 

 

診療室に設置した什器家具はこの建物の為にオーダーメイドの特注品

水洗はデザインを気に入っていただいたので普段キッチンで使われる水洗を使用しました。

 


よく見ると引き出しの高さに色々な種類がありますよね?

矯正歯科という用途の特性上、様々なものを収納する必要があり
狭すぎてもダメ、広すぎても無駄が出来るのでダメ。

この辺りはドクターと設計段階でcm単位、内容によってはmm単位
かなり打ち合わせを重ねました。


引き出しを開けるとこんな感じ。

 

家具自体は安価なベニヤ(合板)下地で組んであります。
ベニヤ下地の上に少し特殊な左官素材を塗ってあるんです。
しかも水洗がついているシンク部分まで下地はベニヤ!驚きませんか!?
僕は初めこの素材を知ったときかなり驚きました。笑

 

MORTEXというベルギーで開発された左官(塗り)材です。
豊富な色やテクスチャーが表現でき、なんと防水性能まである。

ダンボールに塗って水が貯めれるというから驚きです。

しかも2mmの厚さでコンクリートの5倍程度の強度があるんだとか。
拾いものの画像ですがこんなに曲がります。コンクリートだと即亀裂が入って割れますね。

 

2mmで塗れるので床下地の高さを調整しにくいリノベーションにもかなり使えます。
うちの打ち合わせスペースであるforbase creators studioの床にも、傷んだ石張りの上から塗りました。

普通の左官材だと30mm程度塗り厚が必要なので、窓との取り合い関係で石をめくらないと塗れません。
全部めくって処分していたら、かなり費用がかかりますしねぇ…

ということで凄い素材のMORTEXを、
ただの下地材のベニヤでつくった家具に塗って制作したんです。

 

設置位置的に診療スペースのど真ん中に鎮座する什器ですので、
空間を引き締めるような存在感を持たせつつ
でも主張し過ぎないような家具になるようデザインしたつもりです。

 

 

天板もMORTEXと同じ会社がつくっているBEAL STONEという素材で塗りました。

こんな素材です。
クリニックは何といっても清潔感が大事!なので、その辺りも重視して選定しています。

こちらも防水性があるので、BEAL STONEで手洗いシンクをつくっています。

PCも置く予定なので配線穴を開けてますね。

 

 

他の素材ももちろんこだわっていますよー!


構造材は全て三重県熊野産の杉と桧

今回はクリニックで多い、真っ白な空間にしたくなかったんです。

お子さんは特に、歯医者さん(今回は矯正専門ですが)はどうしても少し【怖い】という
イメージを持ってしまいがちかな…と考えました。

 

そこでフェイクではない本物の木の質感を感じる空間で、少しでも気持ちが和らげ
られないかな?と。
このクリニックに行くことに抵抗感を感じない手助けが出来る建物に出来たら、という
思いで素材を検討しています。

床も無垢の木。北欧の楢(ナラ)【ヨーロピアンオーク】

 

ちなみにこのクリニックは土足です。
土足で無垢の木!?と思いませんか?僕も思いました。笑

 

この床材はドイツの自然塗料【オスモ&エーデル】さんがつくっている床材で、
塗料メーカーだけあって塗装に相当なこだわりが。
醤油を垂らしても染み込まない、水染みもかなり付きにくいです。

艶消しでマットな質感もかなり良い。
土足となるとウレタン塗装でテカテカにしてしまっているところも見ますが
こんなに良い無垢の木をウレタンで塗り固めてしまうのは絶対に避けたいところです。

オスモさん曰く、ウレタン塗装より静電気を帯びないので埃も溜まりにくいとか。

 

 

床に関しては一般的に使われるのは塩ビ素材のタイルやシートが多いです。
塩ビシートは水気も染み込まないので一見掃除もしやすいように思えるのですが
数年経ってくると白系の塩ビは黒ずんできたり、陽にあたるところは角からめくれて浮いてきたり…

 

塩ビは使用箇所や色等、使い方を考えないと実は傷みやすい素材だと思っています。
始めはツルっとして綺麗なんですけどね。

 

あと何と言っても「木目調」や「タイル、石調」のプリントされた柄で、本物の素材では無い

それが個人的には好きになれません…
それだったら塩ビらしいプレーンな「グレー」とか「白」とかの方がまだ良いかと。
こちらも消毒技巧スペースや滅菌スペース、バックヤードやトイレは塩ビシートの床です。
(目地が汚れたり、めくれてきたりしにくいよう長尺塩ビシートを使っています)

無垢の木は塩ビより高価なので、用途によって使い分けています。

 

クリニックのイメージカラーの「青」。
右の細かい棚は柱の厚み内で壁をくりぬいて模型棚にしています。
カウンセリングスペースにも作ったので、この倍の量が置けます。

 

 

診療台の正面のガラスはトリプルガラス(三重ガラス)にしています。


診察の際に足が窓の近くに近づくので、コールドドラフトの冷気を感じないよう
ガラスを3枚重ねて断熱性能を高めています

 

床をくり抜いてはまっているガラリは床下エアコンの暖気が上がってくる通気穴
これもガラスのコールドドラフトと暖気を混ぜて寒さを感じないように工夫しています。

 

そうそう、このクリニックはエアコンが見えないようにしています。
美観と快適性の両方の意味合いから。


エアコンがどこにも見えないです。
普通は天井に大きなエアコンが診療室で4台程度は吊られるはずですよね。

 

それではそのエアコンの説明を

しようと思ったものの、いつも通りかなり長くなってますねーー
長くなり過ぎそうなので続きは分けます^^;
今日中には更新します!!


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